博士1年の髙橋知大さん、修士2年の唐沢直弥さんの論文が、材料科学分野の学術誌「Advanced Materials」に掲載されました。本論文では、ハイドロゲル内部にゲル-ゲル界面を意図的に導入することで、高分子ネットワークの配向を自在にデザインした異方性ハイドロゲルの作製が可能であることを示しました。偶然の発見を粘り強く掘り下げることで、これまで「接着」以外の文脈では十分に注目されてこなかった「ゲル-ゲル界面」に新たな価値を見出し、異方性ソフトマテリアルの設計に活用する新概念として「ゲル-ゲル界面工学」を提案しました。髙橋さん、唐沢さん、おめでとうございます!
論文情報:
Gel-gel interface engineering for the synthesis of anisotropic hydrogels with designable polymer orientations
Tomohiro Takahashi, Naoya Karasawa, and Koki Sano*
Advanced Materials 2025, 37, 202505268. [DOI: 10.1002/adma.202505268]