「数十億枚もの無機ナノシートを水中で協働させることで、繊毛運動のような輸送機能を示す波運動を実現した」という論文が、「Nature Communications」(11月19日付)に掲載されました。前所属機関の理化学研究所および兼務先の科学技術振興機構(JST)さきがけより本成果についてのプレスリリースが行われました。本研究に関する簡単な紹介はこちらになります。

論文詳細:
Propagating wave in a fluid by coherent motion of 2D colloids
Koki Sano, Xiang Wang, Zhifang Sun, Satoshi Aya, Fumito Araoka, Yasuo Ebina, Takayoshi Sasaki, Yasuhiro Ishida*, and Takuzo Aida*
Nature Commun. 2021, 12, 6771. [DOI: 10.1038/s41467-021-26917-1]

酸化チタンナノシートの水分散液に強磁場を印加すると、単一ドメイン構造が形成される。ここで、化学的刺激としてイオンを一方向から導入すると、その拡散に伴ってナノシート間距離が徐々に減少する。その結果、数十億枚ものナノシートが連動して集団的に動くことで一方向に伝播する巨視的な波運動が発生する。